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プログラム未経験でも大丈夫。現場を知っていることが武器になる

「プログラムなんて書いたことがないけど、自分が作ってもいいのだろうか」。バイブコーディングに興味を持った現場の人が、まず立ち止まるのが、ここだと思います。

先に答えを言います。やっていいんです。むしろ、現場の人こそ向いている、と私は思っています。

いまや、コードを書く道具は、誰でも使える形で提供される時代になりました。専門の訓練を受けていなくても、「こういうことをしたい」と伝えれば、AIがプログラムを書いてくれる。その入り口は、もう開いています。

では、なぜ「現場の人こそ強い」のか。順番に話します。

目次

大手のシステムは、あなたの会社にピッタリではない

平均的に作られているから、ピッタリにはならない

大きなIT企業(ベンダー)は、会社の中核を担うようなシステムを作ります。在庫管理、会計、生産管理——どれも立派で、よくできています。

でも、こうしたシステムには、一つの性質があります。たくさんの会社に配って、使ってもらうために作られている、ということです。だから、どの会社にもそこそこ合うように、平均的な設計で作られている。裏を返せば——あなたの会社の事情に完全にピッタリとはならないんです。

隙間に、手作業が残る

そして、その中核システムを使って、実際に製品を作り、売っていく過程には、人間の手作業がたくさん残っています。システムから出したデータを、Excelに貼り直して、並べ替えて、別の形に整えるなど、こういう“隙間の作業”が、どの現場にも必ずある。

ここに、自動化できる余地が眠っています。

その隙間を知っているのは、現場の人だけ

各業界の中でも、特に製造業は決まった作業で、決まった規格の製品を作ります。ということは、どこかに必ず、繰り返しの作業——反復作業があるんです。私も製造業に努めていた期間があるため、構造的にそうなっていることはよくわかります。

そして、その反復作業が「どこにあるか」「何が面倒で、何に時間を取られているか」を、いちばんよく知っているのは、誰でしょうか。ベンダーでも、経営者でもありません。毎日その作業をしている、現場の人です。

大手は、その隙間の作業を知りません。知らないものは、作れない。知っていたとしてもコストの関係で作らない。でも現場の人は、知っている。だから、現場の人がバイブコーディングという道具を手にすることは理にかなった行為。これまで誰も作ってくれなかった「自分の現場専用の道具」を、自分で作れるようになる。これは、凄く合理的で強いことなんです。

砂糖さん

でも、私なんかが作って、大丈夫かな…?

ただし、小さく始めること

大きく作るほど、リスクも大きい

プログラムを書いた経験もない人間が作っていいのか。データの破壊につながらないか。その心配、よく分かります。だからこそ、一つだけ大事な注意があります。いきなり大きなシステムを作ろうとしないこと。

コードが読めない、そして保守する(あとから手入れする)時間もない——そういう状態で、影響範囲の大きなものを作ってしまうと、何か問題が起きたとき、手に負えなくなります。プログラムが関わる範囲が大きいほど、トラブルが起きたときの被害も大きくなる。リスクは、規模に比例して膨らんでいくんです。

だから、小さく始める。これが鉄則です。

身近な困りごと、一つから

まずは、自分自身の、あるいは身近な誰かの、ちょっとした困りごとから。「この入力作業、毎回めんどくさいな」「この集計、自動でできたらな」——その一つを、解く。小さければ、たとえうまくいかなくても、被害はありません。そして小さな成功を積むうちに、何が作れて、何が危ないかの感覚が、自然と身についていきます。

コードが書けないことは、弱みではありません。現場を知っていること——それが、これからの時代の、いちばんの武器になります

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