AIに「こういうものを作って」とお願いすれば、プログラムができてしまう。便利な時代です。
でも、バイブコーディングをしていると、ふと不安になることがありますよね。AIが作ったもの、本当に大丈夫なのか、と。
ここで気をつけたいのは、「動く」と「正しい」は、同じではない、ということです。
AIが作った車を、想像してください
仮に、世界がうんと発展して、AIが車まで作ってくれるようになったとします。「スポーツカーを作って」とお願いしたら、ちゃんと走る一台が出てきた。
ボディは白、エンジンはロータリー、ウィングもついている。依頼した通りのスポーツカーです。一見、完璧。
ところが、よく見るとおかしい。ボンネットを開けると、使わない配線が無駄に這い回っている。座席はなぜかチャイルドシートくらいの大きさしかない。ホイールはチグハグ、ワイパーは動かないし、衝突事故の時に必要なエアバッグは存在しない。

それでも、走ることはできます。アクセルを踏めばスムーズに加速して、最高速度は200km/hを超える。たしかに「車」と呼んでいい。
砂糖さん走るし速いなら、別にいいんじゃないの?
そう思いますよね。でも、これがまさに「動く」は「正しい」ではない、ということなんです。
AIが書くプログラムも、これと同じ
動いているように見えても、中をのぞくと、無駄な部品が紛れていたり、本来あるはずの機能が実は動いていなかったりする。普段は問題なく使えていても、ある条件にぶつかった瞬間に、急におかしな結果を出す——そういうことが起こります。
AIは、それらしいものを作るのはとても得意です。でも、こちらがはっきり指定しなかった部分は、「だいたいこんな感じだろう」と、確率的に埋めてしまう。私たちがイメージする「正しさ」までは、保証してくれないんです。
だから、点検できる人が要る
大事なのは、「動いた」で満足しないことです。
ボンネットを開けて、「この配線は要らない」「このワイパーは動いていないぞ」と気づき、直せる人。AIに任せる時代に、いちばん必要とされるのは、この点検整備ができる人だと思います。
そしてこれは、必ずしもコードをバリバリ書ける人でなくてもいい。「この結果はおかしい」「こんな動きは現場ではありえない」と気づける人。さらに「ここはこう直してほしい」と、抜けていた部分を伝え直せる人。つまり、その仕事を分かっている人なら、できることなんです。


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